2013年5月13日月曜日
疑惑
アイビー「ジーン・・・・。」
ジーン「俺怖いんだ・・・。」
アイビー「ジーン・・・。」
ジーン「たった一人の肉親の母さんがいなくなったら・・・俺はこの世でひとりぼっちになる・・・・。」
ジーンの指先は小さく震えていた。
アイビー「・・・・。」
ジーン「今までずっと考えないようにしてたけど・・・・。それが・・・・たまらなく怖いんだ・・・・。」
アイビーがやさしくジーンの背中に腕を回す。
アイビー「大丈夫だよ。ジーンはひとりぼっちなんかじゃない。」
ジーン「アイビー・・・・。」
アイビー「スタジオのマロンちゃんやギルやみんなだって、ジーンの仲間だよ。私だって・・・・。」
アイビー「ジーンをひとりぼっちになんてさせない。」
廊下の奥から聞こえてくる声にロミオが耳を澄ます。
ロミオ「 ? 」
アイビー「ずっとそばにいるから。」
ロミオ「・・・・。」
アイビー「大丈夫。」
ゆっくりとロミオが立ち去る。
アイビー「大丈夫。」
ドアが開いてロミオがマンションに入ってくる。
ロミオ「ミラ!いるんだろ!」
ミランダ「まったくもう、急に電話してきたと思ったらなんなの?」
ミランダが不満を垂らしながら階段を降りてくる。
ミランダ「私だって今日帰国したばっかりなのよ?」
ロミオ「知ってる。メールくれたろ。」
ミランダ「なによその格好、ずぶ濡れじゃないの。まるで捨て犬ね。」
ロミオ「マスターの店断られたんだよ。」
ミランダ「そりゃあそんなかっこじゃあ断るでしょうよ。」
ロミオ「酒ねぇか。強いやつ。」
ミランダ「あるけどその前にシャワー浴びてきて。」
ロミオ「あとでいいだろ。」
ミランダ「風邪ひくわよ。それにそんなずぶ濡れで部屋を歩き回らないでちょうだい。」
ミランダ「お酒なら用意しておくわ。」
ロミオ「・・・・しょうがねぇな。」
ミランダ「その間にバスローブも用意しておくから。」
ロミオ「わかったよ。」
渋々と階段をあがるロミオ。
ミランダ「まったく・・・・。」
バスルームに水音が響く。
ロミオ「・・・・・。」
ロミオがバスルームから出てくる。
ちょうど隣の衣裳部屋のドアが開いてミランダが出てきた。
ミランダ「お酒なら下よ。バスローブはそこにかけといたわ。私もシャワー浴びてくるわね。」
ロミオ「おい。」
ミランダ「なに?」
ロミオ「その格好・・・誘ってんのか?」
ミランダ「私が昔から自宅で裸なのは知ってるでしょう?」
ロミオ「この前は着てただろう。」
ミランダ「今からシャワー浴びるんだから裸で当たり前でしょう?」
ミランダ「あら?誘ってるように見えるってことはまんざらじゃないってことかしら?」
ロミオ「・・・・。」
ミランダ「そういえばあなた彼女いたわよね。彼女に悪いから私とはしないんじゃなかった?」
ミランダ「ぞっこんだものね。あの子に。」
ロミオ「待てよ。」
ロミオがミランダの腕を掴む。
そのまま壁に体を押し付けキスする。
ミランダ「んっ・・・。」
ミランダ「あ・・・・んっ・・・・。」
スイッチが入ったかのように二人が激しく舌を絡ませる。
互いの荒い吐息が室内に響く。
ミランダがロミオの腰に足を巻きつける。
強引に後ろから挿入する。
ミランダ「あっ!」
ミランダ「ちょ・・・痛いじゃない・・・・・。あなた・・・・あの子にもいつもこんなに激しいの・・・?」
ロミオ「うるさい・・・。」
ミランダ「まったく・・・・ホント子供なんだから・・・。ほら、そこに座って。」
ロミオをベッドに座らせて膝まづく。
ロミオ「ああっ・・・。」
ミランダ「自分のがデカいってこと・・・いいかげんわかりなさいよ。こんなの・・・濡れてないのに入れられたら痛いに決まってるでしょう・・・・。」
ロミオ「ミラ・・・お前・・・。」
ミランダ「なぁに?」
ロミオ「すご・・・・・。」
ミランダ「気持ちいい?」
ロミオ「前よりうまくなってるだろ・・・。まだやってんのか?」
ミランダ「ばかにしないで。枕営業は女優として成功してからはもう10年やってないわ。」
ロミオ「ちょっと・・・・ストップ。」
ミランダ「きゃっ!」
ミランダの体をベッドに乗せ、後ろから突っ込む。
ミランダ「もう・・・強引なんだから・・・・。」
ミランダ「あんんっ・・・・・はぁっ・・・・。」
ロミオ「お前・・・締りよくなってるな。」
ミランダ「やってないからよバカ!」
ロミオ「そうか・・・。」
ミランダ「ああっ・・・・すごい・・・・。ロミオ・・・・あなたってやっぱり最高。」
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