アリアナ「先輩のお友達ですか?」
リア「アリアナはいいから。レジに戻って。」
アリアナ「はぁ~い・・・。」
ララ「あなた、リアさん・・・よね?ここで働いてるのね。」
リア「うん・・・。」
ララ「お向かいのショップを探して来たんだけど・・・閉店したみたいね。」
リア「先月で・・・。このデパートわりと入れ替わり激しいから。」
リア「 (パーティー・・・?なにそれ?私・・・来れなかったことになってたの?) 」
ララ「ショップの店員さんじゃ、週末はお仕事よね・・・。」
リア「うん・・・。」
リア「それにしても・・・あなたがこんな店に来るなんて思わなかった。」
ララ「そう?」
リア「だってうちの店ギャル系だし・・・あなたはどちらかというとコンサバ寄りだし・・・。」
ララ「たしかにそうね。」
ララ「そこのマネキンが着てるストライプのブラウス、素敵だなと思って。」
リア「それ・・・今年の新作なの。」
ララ「そうなの。あなたが今着てるものと柄違い?」
リア「うん。試着してみる?」
ララ「いいかしら?」
リア「いま外すね。」
ララ「その柄ならタイトスカートにも合いそうだから、通勤でも着れるかしら。」
リア「そうだね。このデザインならタイトにもプリーツとかフリルにも合うと思う。」
リア「ありがとうございました。」
ララ「ブラウスだけ見るつもりだったのに、ついいろいろ買っちゃったわ。」
リア「わかるな。私もよくあるよ。」
ララ「あなたのこと、前からセンスいいなと思ってたの。いつも自分に合う服着てるから。」
リア「そうかな?」
ララ「アパレル系のお仕事だってわかって、納得したわ。」
リア「・・・ありがとう。」
ララ「じゃあまた。」
リア「ありがとうございました。」
アリアナ「ありがとうございました~!」
リア「 (話してみたら案外気さくでいい子そう・・・。ローガンの話は一切しなかったけど。) 」
リア「 (ローガンはただの女友達だって言ってたけど、あの子は毎日ローガンと同じ家にいて・・・・私よりローガンのことよく知ってる・・・・。羨ましいな・・・・。)
アリアナ「先輩お先で~す。」
リア「お疲れ様。」
リア「 (私もレジ閉めて早く帰ろう。今日は恋愛物のDVDでも借りて行こうかな。) 」
ポケットの中の携帯電話が小刻みに震える。
電話を取り出す。
リア「 (ローガン・・・?) 」
リア「もしもし?」
ローガン『リアか?いま仕事中か?』
リア「ううん。もうレジ閉めて帰るところ。」
ローガン『クリスマスももうあと数時間で終わるだろ。これから呑みにでも行かないか?』
リア「ホントに?もちろん行く!」
ローガン『今ちょうどお前の仕事場の近くだから、下のカフェで待ってるよ。』
リア「うん!急いで行くね!」
リア「クリスマスに会えるなんて思ってなかったから、すっごく嬉しい。」
ローガン「そうか。最近ディーンのことでごたごたしてたしな。お前とゆっくりできてなかったもんな。」
リア「いいの。今日会えたんだから。ローガンは今日お休みでしょう?」
ローガン「今日は午後から図書館で調べ物してたんだ。今抱えてる裁判の。」
リア「そうなんだ?お休みの日もなんて、大変だね。」
ローガン「これも仕事のうちだからな。」
リア「そういえばディーンくん、どう?なにかあった?」
ローガン「いや。いまのところなにも。まぁまだ2日しかたってないしな。なんとも言えないな。」
リア「そっかぁ~。なにもしてこなければいいけどね~。」
ローガン「そうだな。」
リア「ディーンくんも、いろいろ大変だねぇ~・・・。奥さん妊娠してるんでしょう?」
ローガン「ああ。それもあって、よけいに表ざたにしたくないみたいだからな。」
リア「そうだよねぇ。」
アリアナ「あれ~?先輩じゃないですか~?」
リア「アリアナ・・・?」
アリアナ「やっぱり先輩だ~。」
リア「彼氏?デート来てくれたんだ?」
アリアナ「はいw なんか結局例の女はいとこだったらしくて~。でも会ってたこと黙ってたから今日は高めなお店に連れてきてもらったんです~。」
リア「彼、学生って言ってたもんね。たしかにちょっとここは高いかもね。(いとこって・・・それ絶対嘘だと思うんだけど。)」
アリアナ「先輩も彼氏さんとデートですか~?つきあって3年って言ってましたもんね~。」
リア「・・・っ!(彼氏いるって嘘ついてたことローガンの前で・・・・。) 」
アリアナ「あれ?クリスマスに一緒ってことは彼氏ですよね??ちがうんですか?」
リア「 ! 」
ローガン「リアの彼氏って俺だけだよな?リア、モテるから浮気してないか心配だ。」
リア「ローガン・・・・。」
アリアナ「やだ~。ラブラブじゃないですか~。(いるって言ってたわりに彼氏の話全然しないから、嘘なのかと思ってた。) 」
ローガン「ラブラブだよな、俺たち。」
リア「ローガン、後輩の前で恥ずかしいよ・・・。」
ローガン「いいだろ別に。俺仕事忙しくて会うのも久々なんだから。」
アリアナ「彼氏さんはなんのお仕事してるんですか~?」
ローガン「弁護士だけど?」
アリアナ「弁護士?へ・・・・へぇ~。(イケメンのくせにさらに弁護士なんてむかつく!) 」
アリアナの彼「おい。」
アリアナ「あ、あぁ・・・うん・・・。せ、先輩またね~。」
リア「う、うん・・・。」
アリアナたちが立ち去る。
リア「ローガン・・・もういいよ。ありがとう・・・・。」
ローガン「・・・ここ出るか。」
リア「そうだね・・・・。」
ローガン「・・・ホテルいくか?」
リア「・・・うん。」
ローガン「はぁはぁ・・・・。」
リア「ああっ・・・・。」
リア「はぁっ・・・・んっ・・・・。」
汗ばんだ二人の肌が密着する。
ねっとりと舌が絡み合う。
音を立てて唇が離れ、吸い付くように何度もキスを繰り返す。
その間もローガンの腰はゆっくりとかき回すように動き続ける。
リア「んあっ・・・・。」
たまらずリアが声をあげる。
ローガンがリアの体をやさしく抱きしめる。
ゆっくりと奥深くまで突き上げる。
リア「ああっ・・・・!」
ローガンの腰の動きが徐々に早くなっていく。
リア「ああっ・・・・んっ・・・・うぅっ・・・・。」
リアの瞳から涙がこぼれた。
ローガンが体を離して上半身を起こす。
ローガン「リア・・・なんで泣いて・・・・。」
リア「コ・・・コンタクトが・・・ずれちゃって・・・・。」
ローガン「お前のソフトだろ。」
リア「・・・・・。」
ローガン「痛かったか?」
リア「ちが・・・。」
ローガン「今日はもうやめるか。」
リアが上半身を起こして抱きつく。
リア「違うのっ・・・・。」
ローガン「・・・・。」
リア「ごめんなさいローガン・・・。」
リア「ずっと我慢してた・・・。絶対ダメだってわかってる。」
ローガン「リア・・・。」
リア「でもやさしくされるとどんどん我侭になっていくの・・・。全部欲しくなるの・・・・。」
ローガン「・・・・。」
リア「もうダメなの・・・・。」
リア「私・・・・ローガンが好き・・・・。大好き・・・・。」
ローガン「・・・・。」
リア「ローガンのことが好きなの。」
リア「ごめんなさいローガン。」
リア「・・・ごめんなさい・・・・。」
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