初体験 前編

ディーンとラトーシャがホテルの部屋へ入ってきた。

ディーン「おっ。プリクラなんかあるんだ？すげぇなここ。」

ラトーシャ「ホントだ・・・。」

ディーン「スロットとかはたまにあるけど、プリクラまであるとは意外にいいホテルだな～。まぁさすがに無料ではないだろうけどｗ」

ラトーシャ「　（こんなものまであるんだ？ラブホテルなんてはじめてきたから知らなかった・・・。ディーンははじめてじゃなさそうだし・・・やっぱりロビンちゃんと来てたりするのかな？）　」

ディーン「二人で撮ったことなかったよな？記念に一枚撮ろうぜ。」

ラトーシャ「え？今？？」

ディーン「あぁ。」

ラトーシャ「うん・・・。」

ラトーシャ「　（プリクラかぁ～・・・。懐かしいな。最後に撮ったのっていつだっけ・・・？）　」


二人が中へ入っていく。

数分後。


ディーン「お、できたできた。」

ラトーシャ「私にも見せて。」

ディーン「おう。」

ディーン「なんかいいな。カップルみたいでｗ」

ラトーシャ「え・・・////」

ディーン「これ、俺にもちょうだい。」

ラトーシャ「もちろんいいよ。」

ディーン「やった♪」

ラトーシャ「　（プリクラなんて・・・ディーンどこに貼るんだろ。）　」

ディーン「お風呂、先入る？」

ラトーシャ「いいの？」

ディーン「もちろん。レディーファーストだよ。」

ラトーシャ「じ、じゃあ・・・先にいただくね。」

ディーン「おう。ゆっくり入っていいから。」

ラトーシャ「うん。ありがとう。」

ラトーシャ「いってきます。」

ディーン「おう。（いってきますって・・・ｗ　ラト、緊張してんのかな。）　」

ディーン「ふぅ。」


ディーンがベッドに横になる。

ディーン「　（初体験、かぁ～。いままで大事にしてきたラトの初体験、俺なんかがもらって申し訳ないな・・・って今日はできないだろうけどさ・・・。）　」

ディーン「　（俺の初体験はジーナさんだったな・・・。懐かしいな～。ジーナさん、今頃元気でいるのかな？）　」

ディーン「ふぁ～。（眠くなってきた・・・。ラトがあがるまでちょっとだけ寝て待ってよう。）　」

 

ラトーシャ「　（なんか、緊張するな・・・。なにもしないって言ってくれたけど・・・。）　」

ラトーシャ「　（私もそろそろ覚悟しとくべきだよね・・・。もしそうなったとしても・・・。）　」

ラトーシャ「　（ディーンのこと、ホントに大好きだし・・・。ディーンがしたいって言うなら私も・・・受け入れてあげたいと思うし・・・。怖いなんていってたらいつまでもできないもんね。）　」

ラトーシャ「　（もし今日そんな雰囲気になったとしてもいいか！ディーンに任せよう。どうせ私はじめてなんだし。）　」

ラトーシャ「　（でもやっぱり緊張するな～。ドキドキ・・・。）　」

ラトーシャがバスルームから出てきた。


ラトーシャ「ディーンお風呂どうぞ～。」

ラトーシャ「・・・・ディーン？」


ディーンはすっかり眠ってしまっている。
声をかけても起きる様子もない。

ラトーシャ「　（ディーン、疲れて寝ちゃったんだ？）　」

ラトーシャ「　（でもなんだかホッとした・・・。焦らなくてもいいよね。）　」

起こさないようにそっとベッドにもぐりこむ。

お酒が入っているせいか、ラトーシャもすぐに眠りに落ちた。

１時間後。


ディーン「やべっ！寝ちゃった。今何時？？」

ディーン「　（ラト・・・隣で寝てたのか。・・・そりゃそうだよな。）　」

ディーン「　（うわ～やらかした！）　」

ディーン「　（って・・・どうせ今日はできないんだっけ・・・。あわよくばって思ってたんだけどな・・・。）　」

ディーン「　（ラト・・・寝顔かわいいな・・・。まぁいいか。今日は一緒に寝るだけで。って、元々そういう約束なんだけどさ・・・。）　」

ディーン「おやすみラト。」